「仕事辞めたい…」女性医師が転職を考える時に意識しておきたいこと

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ベッドで本やスマホを広げて寝落ちしている女性
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こんにちは、miccoです。

私はもともと医局に属する地方勤務医でしたが、転職して、現在は美容皮膚科医として働いています。

私が転職に至った経緯や、実際の転職活層の内容に関しては、以下の記事にまとめてあります

あわせて読みたい
転職したら理想の生活に近づいた?医師の転職活動7ステップ 今年度から転職することができた医師の、実際の転職活動の様子と、転職してみてわかったことについて紹介していきます。

医師の皆さんの中には、

「この仕事、向いてないのかもしれない……」
「仕事辞めたいな……」
「転職ってどうなんだろう?」

そう感じる瞬間がある方も多いのではないかと思います。

私自身、ものすごく悩んでいました。

今回は、医師が転職を考える時に意識しておきたいポイントについて、女医である私の実体験もふまえながらご紹介していきます。

micco

少しでも転職を考えている方の参考になれば幸いです◎

目次

女医が仕事を辞めたいと思う理由

1.忙しすぎる

職場や科にもよりますが、大学病院や市中病院などの勤務医だと、基本的には多忙なことが多いです。

私は大学病院でも市中病院でも働いた経験がありますが、その時に感じた辛さとしては以下の通りです。

  • 日勤がそもそも忙しい(毎日たくさん患者さんが来る+病棟業務+緊急対応)
  • 雑用が多い(各種サマリーの作成、DPCの作成など)
  • 早めの出勤・遅めの退勤(カンファレンスの準備、雑用処理、学会発表の準備、勉強など)
  • 救急当直(マイナー科専攻でも容赦なく全科当直…)
  • 科の当番(時間外出勤+休日出勤。いつ病院から電話が来るかと思うとなかなかゆっくりできない)
  • 転勤(ある程度家庭の状況を考慮してくれるところでしたが、それでも異動の可能性はあり)

こんな感じで、忙しい日勤のほかにもやるべきこと・やらなくてはならないことがたくさんあり、体力的にも精神的にも追い込まれることが多かったです。

年数を経て立場が変わっていくと少し緩和されるところもあるかもしれませんが、この状況がこれから先もずっと続くのかな?と思うと、とても辛いものがありました……。

2.人間関係が辛い

同じ科の医師、他科の医師、看護師、患者さんなど、多くの人たちが関わり合う医療現場では、人間関係に悩むことも少なくありませんよね。

私のいた医局の上司や同僚たちは基本的に良い人たちばかりでしたが、中には合わない人もいたり、他科との連携が必要な時に圧力をかけてくるような医師もいたりで、そういう人たちと関わらざるを得ないときは、精神的に削られる思いでした。

3.将来が不安

今後のキャリアプランを考えた時に、女医であれば結婚・出産・育児などのライフイベントで難しさを感じる場面も多いのではないでしょうか。

私自身、前職では診療の楽しさややりがいを感じる局面もありましたが、夜間・休日の呼び出しや当直、時間外の雑務や人間関係などが辛く、私には合わないのではないかとずっと悶々としていました。

今後の妊娠・出産などのライフイベントを考慮しても、このままモチベーションを保ち続けるのは難しいだろうなあという思いはだんだん強くなっていき、少しずつ「転職」を考えるようになった次第です。

医師の仕事を辞められない理由

「いっそ医者なんて辞めてしまいたい……」

そう思ってしまうこともありますよね。

それでもなかなか辞められないのには、たとえば以下のような理由があります。

1.一生モノの資格だから

医師国家資格。

それは医大で学んだ6年(+α)間の努力の結晶であり、選ばれた者だけが有することのできる一生モノの資格です。

どこに行ってもニーズがあり、職場によって額面の差はあれど、比較的安定した収入を得ることができます

あんなに苦労をして、時間をかけて取得した、この一生モノの資格を手放すということは、なかなか簡単にできることではありません。

2.就活のハードルが高い

医師以外の仕事を選ぶという道もあり、実際に医師以外の仕事に転職したという事例もあるようですが、医師国家資格を必要としない分野であればなおさら、就活のハードルが上がります

今まで培ってきた経験を活かせるところであればまだしも、まったく関係のないジャンルにいきなり飛び込むのは至難の業です。

3.なんだかんだでやりがいがある

責任の重さはありますが、治療がうまくいったときや患者さんに感謝されたときにはやりがいを感じるもの。

また、常に新しい情報や技術をアップデートして成長していく過程に喜びを感じる方もいるでしょう。

仕事自体は好きなのに、職場環境や体制などの面で医師という仕事を続けるのが難しい……というのはなんだかもったいない感じがします。

micco

そこで!医師の職業は継続しつつ理想の働き方を叶えるための転職という選択肢が出てくるわけですね◎

転職を考える時に意識しておくべきこと

1.転職サイトへの登録

具体的なプランが決まっていなくても、まずは「転職サイト」に登録しておくことをおすすめします。

とりあえず1社だけでも登録するだけでOKです。
利用料もかかりません。

フォームに必要事項を記入するだけで簡単に登録できます。
面談の日程調整などの連絡が来ることがありますが、放置しても怒られはしません。

micco

私自身、いきなり電話が来たのが怖くて、3ヶ月くらい放置していました……(恥)

面談で今の状況や希望などを伝えておくとその後のやりとりがスムーズになることは確かなのですが、「そろそろ本格的に話を聞いてみたいな……」となったタイミングでも大丈夫です。

「転職」という言葉がちらっと頭をよぎったら、まずは登録だけでもしてみるのがおすすめです◎

2.転職先のジャンル決め

転職サイトへの登録が済んだら、どんな職種・職場があるかの情報が入ってくるようになります。

専攻していた科のクリニックに行くのか、転科するのか、美容に進むのか、スポットバイトをするのか。

自分に合った条件のものを探しておくだけでも、「もし今働けなくなっても、こういう道もあるんだ!」と思えるようになり、気持ちが楽になりますよ◎

3.退局・退職のタイミング

大学の医局に属している人であれば特に、「人事」を意識することは外せないポイントです。
ある日突然「辞めます!」となると、残された医局員が困ってしまいますよね。
引継ぎなどもあった方が親切です。

また、専門医を取得するかどうか取るとしてもどのタイミングでとるのか、という点もあわせて考える必要があります。

専門医取得までのロードマップがしっかり敷かれている点や、教育体制が整っているのが医局の強み。専門医をとってから辞めるのか、将来的に専門医取得を目指すが今の職場は辞めて違う医局に属するのか、専門医をとらないという選択肢をとるのか……。

いずれも退職のタイミングに関わることなので、意識するようにしましょう。

ちなみに私は退局の4か月前に退局の希望を申し出ましたが、一般的には半年~1年以上は見たほうが良いようです。

4.理想の「ワークライフバランス」を考える

上記の1~3ももちろん大事なことなのですが、何よりもまず、自分は今後どうありたいのか」を考えることが最優先かと思います。

特に女性の方は、結婚や出産、育児などのライフイベントに伴って働き方を見直す機会が多くなります

理想のワークライフバランスを目指すには、どんな働き方が向いているのか。あらかじめ考えておくようにすると、転職に対する思考がクリアになります◎

医師の働き方の比較に関しては、以下の記事も参考になるかと思いますので、ぜひ読んでみてくださいね。

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まとめ

今回は女医が転職を考えたときに意識すべきことについてご紹介しました。

私自身、「転職しないかもしれないけど、話だけでも聞いてみたい」と思って勇気を出して転職サイトに登録したからこそ、今の自由な生活があります。

自分の人生を決めるのは自分。

転職を考えている方にとって、この記事が少しでも参考になれば幸いです◎

また、この記事を読んで、積極的に転職活動してみよう!と思われた方は、ぜひ以下の記事も参考にしてみてくださいね。

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また、少しでも転職に興味があるなら、まず転職サービスに登録してみることをおすすめします。

希望する条件の職場があるとわかるだけでも心強いですよ。

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