世界遺産検定1級に一発で合格!勉強法やおすすめ教材のまとめ

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世界遺産検定1級のテキストの上巻と下巻
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こんにちは、miccoです。

私は2022年9月に世界遺産検定3級、12月に2級を取得し、そして2023年7月に一発で1級に合格しました!

micco

合格率30%前後の難関試験を、一発で合格できたのはかなり嬉しい…!

そこで今回は、3ヶ月で世界遺産検定1級に一発合格できた私がどのように勉強を進めたかについて紹介していきます。

「世界遺産検定1級にチャレンジしたいけど、どのくらい勉強したらいいの?」

「具体的な勉強法がわからない……」

という方は、ぜひ参考にしてみてくださいね◎

目次

世界遺産検定1級の概要

世界遺産検定とは、世界遺産を通して国際的な教養を身に付けることで、持続可能な社会の発展に寄与する人材の育成を目指した検定です(世界遺産検定公式サイトより)。

世界遺産を学ぶことでその歴史や価値を知ることができるので、一般的な教養や旅行の際の楽しみになります。

分野によっては就職や進学の際に有利になることもあります。

世界遺産検定1級の受験資格

世界遺産検定1級を受検するには、2級の合格が必須になります。

4級、3級、2級のどれから受けても問題はありませんが、最短で1級を取得したい場合は2級からチャレンジすることになるでしょう。

micco

ちなみに私は3級から受験しました!

世界遺産検定3級受検時の勉強法については、以下の記事を参考にしてみてくださいね◎

あわせて読みたい
旅行に役立つ社会人の教養、世界遺産検定3級の勉強法と受検レビュー 世界遺産検定3級受検までのスケジュールや勉強方法、受検当日の様子などについてレビューしていきます。

世界遺産検定1級の合格率

回によって多少のばらつきはありますが、世界遺産検定1級の合格率は、大体20~30%前後です。

2級取得者のみが挑戦できるようになっているにもかかわらず、なかなかに狭き門のように感じますね。

その理由としては、大きく分けて3つ考えられます。

①出題範囲がとにかく広い

世界遺産の登録数は、2023年8月現在で1,157件、そしてそのすべての遺産が出題範囲に含まれます

3級では100件、2級では300件で、公式テキストもそこまで厚みが無かったのに、1級になると上・下巻の2冊になり、それぞれが辞典のように分厚いです……!

また、基本的には1年に1回「世界遺産委員会」が行われるのですが、その度に登録される遺産が増えていきます(委員会が行われなかった年もあります)。

つまり、回を重ねるごとに試験範囲が増えていくことになるのです。

micco

2級を取得したら、早めに1級にチャレンジするのが良さそうですね。

また、2級までに得た知識は1級でも役立ちますが、同じ項目でも憶えるべきことがさらに多くなります

②合格基準が上がっている

2級までは6割以上の得点で合格でしたが、1級では140/200点、すなわち7割以上の得点が必要になります(※合格基準は調整される場合もあります)。

問題数自体も増えているので、試験中の集中力もカギとなってきます。

③問題の難易度自体も上がっている

世界遺産検定1級では、問題の問われ方自体も変わってきます。

ここで、公式サイトで掲載されている1級の例題を見てみましょう。

次の3つの説明文から推測される世界遺産として、正しいものはどれか。

・正式名はザンクト・ペーター・ウント・マリア大聖堂である

・632年もの年月をかけて完成した

・ドイツにおけるゴシック建築の代表例とされる

1. シュパイアの大聖堂
2. ヒルデスハイムの聖マリア
3. ケルンの大聖堂
4. アーヘンの大聖堂

正解は(3)なのですが、注目すべきは、選択肢がすべてドイツの遺産であるという点です。

2級だとこれと似たような問題でも、選択肢のすべてが同じ国の遺産ではなかったり、「見おぼえあるぞ!」と雰囲気で答えられてしまうものが多かったりします。

他にも、テキスト内の太文字で書かれているところだけではなく、平文のところからも出題されることが多かったりと、問題の質自体が全体的に上がっている印象を受けました。

実際に使用した教材

ここからは、私が実際に使用した教材を紹介していきます。

公式テキスト

世界遺産検定の勉強をするなら必須のアイテムですね。

1級のテキストは「世界遺産大辞典」というタイトルになり、上・下巻をそろえる必要があります。

1冊約460ページと、とにかくボリュームがすごい……。

テキストはなるべく最新のものをGETしましょう。

ただ、2級までと違って、1級のテキストは毎年更新されるわけではありません。

micco

2023年7月受検時は、上下ともに第2版が最新でした!

また、公式テキストの電子書籍版は残念ながら無いようです。

公式過去問題集

これも受検には必須のアイテム。

私は最新の問題集だけでなく、前の2年分の問題集もあわせて、計3冊を使用しました。

micco

やりっぱなしではなく、復習することが大事!

たくさんやればいいというものではありませんが、3年分(計6回分)ほどの問題を解いていくと、繰り返し出題されている問題や傾向が掴めてきます

公式過去問題集は、最近のものの電子書籍版はありませんが、古いものだと電子書籍版が出ているものもあるようです。

公式学習ツール

世界遺産検定の公式サイトでは、各級の概要・総論の解説動画や、学習用の資料を参照することができます。

公式学習動画では、1級の概要と勉強方法、総論部分の解説を見ることができるので、最初にチェックしました。

また、第2版の公式テキストには2021年に登録された日本の世界遺産2件の情報が載っていなかったので、公式の資料を印刷して勉強しました。

テキストや問題集の訂正箇所も要チェックです!

世界遺産検定公式学習動画はこちら

世界遺産検定公式サイトの学習用資料はこちら

学習向けサイト

公式テキストには主要な遺産の写真は載っているのですが、写真自体が載っていない遺産も多く、勉強するうえでイメージしづらいものもあります。

そこで、世界遺産オンラインガイドというサイトを参照していました。

世界遺産オンラインガイドにはほぼすべての世界遺産の画像や情報が載っていて、テキストだけでは物足りない、イメージが湧かずおぼえにくいという時に使っていました。

遺産は国別で探したり、遺産名から検索することもできるので便利◎

最新の遺産はまだ掲載されていないものもあったのでそこだけ個別に調べましたが、大体の遺産の情報はここからGETできました。

micco

公式テキストに載っている遺産名と違う表記で書かれていることもあるので、個別で検索するときは注意です!

世界遺産オンラインガイドはこちら

学習向けInstagram

Instagramのまとめ記事も、隙間勉強に有用なのでおすすめです◎

世界遺産検定公式Instagram( @sekaiisan_kentei )

公式のInstagramは要チェックです!

試験対策に役立つのはもちろん、美しい画像にも癒されます。

【かんたん解説!世界遺産】( @acalpa.world )※2023年7月~活動休止中

【かんたん解説!世界遺産】のアカウントでは、世界遺産の情報を簡単にまとめた記事を見ることができます。

休憩や移動の合間にサッと確認できるので、勉強期間中は重宝していました。

ストーリーで世界遺産に関するクイズを出してくれるのもモチベーションになっていました!(※現在はお休み中だそうです)

学習向けYouTube

世界遺産検定対策に有効な動画はYouTubeでも見ることができます、

私は、Qカクチャンネルさんの動画を参考にしていました!

Qカクチャンネルさんはいろいろな資格にチャレンジしているYouTuberさんです。

世界遺産検定の予想問題を出題・解説してくれている動画が多く、勉強の休憩や家事の合間に観ていました。

予想問題は実際の試験でも役立ちました◎

micco

受験者の目線の動画なので、一緒に勉強会をしている気分になれて楽しい♪

実際の勉強方法

2023年7月の受検に向けて、3月末から勉強を開始したので、約3ヶ月の勉強期間でした。

ここからは、一発合格に向けた作戦について紹介していきます。

作戦①「基礎知識」と「日本の遺産」を完璧にする

既にお伝えしたように、1級の出題範囲はとにかく広いです。

特に世界の遺産は1000件を超えるため、全てを完璧に憶えるのは難しいでしょう。

ここで、世界遺産検定1級の出題範囲をもう少し詳しく見ていきます。

基礎知識日本の遺産世界の遺産その他
25%20%45%10%
世界遺産検定公式サイトより参照

すると、基礎知識+日本の遺産が45%とほぼ半分を占めているのがわかりますね。

合格基準は140/200点(70%)なので、各項目のボリュームを考慮すると、基礎知識+日本の遺産を完璧に押さえ、あとは世界の遺産や時事問題である程度点数を獲得できれば、なんとか合格点に達しそうですよね。

上下巻を積んで横から見た図。グレーの帯が基礎知識、赤色の帯が日本の遺産、それ以外が世界の遺産。
明らかなボリュームの差がありますね。同じ割合で出題されるのなら、まずは基礎知識と日本の遺産を押さえる方がコスパが良さそうです。

世界遺産検定公式サイトの学習動画でも触れられているのですが、やはりこの2項目の対策は優先度が高いです。

というわけでまずは、公式テキストの基礎知識の部分を1周読んで、要点をノートにまとめることにしました。

このノートは、直前期の復習時に役立ちました。

実際に作ったまとめノート。キーワードをオレンジペンで書いておくと、赤シートで隠して繰り返し勉強することが可能です。
世界遺産登録までの流れは文章だと頭に入らなかったので、2級テキストのフローチャートをコピーして書き込んでいました。

この時、要点や覚えたい項目を簡潔にまとめるというのが重要です!

ノートを一から丁寧に作ってしまうとそれだけで時間がなくなり、まとめただけで「勉強した気」になってしまうので注意しましょう。

まとめノートを作るときの注意点については、こちらの記事も参考にしてみてくださいね◎

あわせて読みたい
まとめノートの罠!作らない方が良い理由と作るときの注意点 勉強法の一つとして有名な「まとめノート」は作って意味があるのか?私自身の失敗談もあわせて、ダメなまとめノートの例と、作る意味のあるまとめノートの例、まとめる際の注意点について紹介していきます。

日本の遺産も当初はノートを作るつもりでしたが、基礎知識よりもページ数が多く時間がかかりそうだったので、テキストを何度も読み返す+問題演習を繰り返すことにしました。

また、「暫定リスト」に登録されている物件も要チェックです。

テキストに載っている内容はかなり少なめで不安だったので、私はそれぞれの登録物件の公式サイトもチェックしていました。

作戦②こまめに過去問を解く

今まではテキストを1周してから問題を解いていたのですが、1級のテキストは上下巻に渡る大ボリュームの上、憶えることも多いので、読み終わるまでにだいぶ時間がかかってしまう+最初の方に学んだことを忘れてしまいます。

なので私は、基礎知識を1周→ノートまとめ→もう1度テキストを読んでから、公式問題集を1回分、日本の遺産を2周読んでからさらに1回分の過去問題を解きました。

この時点で世界の遺産や時事問題はまだ触れていないためほとんどわからない状態でしたが、まずは基礎知識や日本の遺産の範囲をなるべく落とさないことが大事。

点数はあまり気にせず、早いうちに問題の傾向を掴み、なるべくたくさんアウトプットの機会を設けることを意識していました。

世界の遺産の項目も全部読み終わってからではなく、上巻を1周したら過去問1回分、下巻を1周したら過去問1回分…、とこまめにアウトプットを挟むようにしました。

micco

最終的には、過去問6回分+最新版の予想問題をそれぞれ2周しました!

作戦③世界の遺産は「見覚えのあるもの」からチェック&キーワードを拾う

世界の遺産の範囲はとても広く、テキストの初めから順番に全部読んで覚えるのは、コスパ的にもモチベーション的にも結構大変です。

そこで私がまずやったのは、「見覚えのある遺産の項目だけ読む」ことでした。

何も知らなくても、3級・2級の勉強を経て、約300件の遺産は見たことがあるはずなのです(試験範囲だったのに全く覚えていなかったものもありましたが笑)。

今まで旅行で行ったことのあるところ、テレビや雑誌で見たことがあるところなども含めると、1/4〜1/3くらいはチェックがつくかとおもいます。

まずは見覚えのある項目だけでもなるべく情報を押さえておくことで、勉強をスムーズに進めやすくなります!

micco

ここの勉強の進め方は人それぞれ。興味のある分野・好きなエリアから読むという手もあります!

また、ただ読み進めるだけではなく、キーワードになりそうな単語を拾いながら読んでいました。

iPadのGoodNotes5というノートアプリに書き込んでおくことで、「この単語ってどの遺産と関連があったっけ?」と思った時に検索をかけることができます。

関連する人物や王朝名、重要そうな用語などを結び付けました

公式テキストでは遺産名は索引から探せるのですが、キーワードは載っていないので、この作業をやっておくと問題演習のときに楽ですよ。

micco

私は手書きで書いてしまったのですが、字が汚いと検索が難しくなってしまうので、キーボード入力をお勧めします!

2周目は、見覚えのないものも含めてテキストを読みました。

1級の問題は世界の遺産であっても太文字じゃない箇所から出題されることも多く、なるべく全部読みましたが、なんだかんだギリギリまで時間がかかってしまいました……。

micco

テキストをじっくり読み進めるにはやはり時間が必要になります。
仕事終わりは疲れで勉強がなかなか進まないこともあるので、計画は余裕をもって立てましょう!

なお、過去問を解いているとなんとなく見えてくる、下記のような「出題されやすい分野」も要チェックです。





作戦④最新の公式問題集の予想問題は必ず解く

公式問題集の後ろの方に、各級の予想問題が解説付きで10問ほど載っています。

ここは必ず、1回は目を通すようにしましょう……!

3級・2級でもそうだったのですが、この中から似たような問題が出題されている気がします。

なお、予想問題は2023年度、2022年度版には載っていましたが、2021年度版には載っていませんでした。

micco

最新版のものだけでもチェックしておくと、いいことあるかも!?

作戦⑤直前期は時事問題対策を徹底する

試験直前期(3日前くらい)、いよいよ時事問題対策に手をつけました。

その年の世界遺産委員会の開催国や議長国に関する情報は頻出事項なので、試験前は要チェックです!

直近の世界遺産委員会の最新情報は要チェック。他にも、問われやすそうな項目をまとめておくと見返すときに便利。

また、2023年は緊急的登録推薦で3件が世界遺産に登録されました。

私が受けた回は、この出来事の後の初めての試験だったので、絶対に問われるだろうと思い、情報をチェックしました。

世界遺産検定公式サイトのブログの情報もかなり役立ちましたので、一度は見てみることをお勧めします◎

結果

冊子での受検だったので、問題を持ち帰ることが出来ました。

結果が発表される前に、家で自己採点。

その結果、155点でギリギリ合格!

後日、認定証と成績表が郵送されてきました。

世界の遺産は2/3くらいでしたが、日本の遺産は対策のおかげかなんと満点!基礎知識も8割以上取れていたので良かったです。

まとめ:3ヶ月の勉強でもギリギリ合格できた!

今回は、世界遺産検定1級を3ヶ月の勉強で一発合格した方法について解説しました。

簡単にまとめると、

  • 3ヶ月の勉強でも合格できた
  • しかしギリギリだったので、しっかり知識を身に着けたい人はもう少し勉強期間があると良いかも
  • 基礎知識+日本の遺産は完璧を目指す
  • 過去問はこまめに解く!1周目は点数は気にせず、形式や出題傾向に慣れることが大事
  • 世界の遺産は見覚えのあるもの、興味のある分野から勉強すると良い
  • 最新版の公式問題集の予想問題は必ず解く!
  • 直前期はとにかく時事問題対策を!
  • その他問われやすい項目も必ずチェックしておく

この記事が、「これから1級を受けるよ!」という方々の参考になれば幸いです。

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