こんにちは、miccoです。
試験前などにおぼえたい内容をまとめたノート、いわゆる「まとめノート」を作った経験がある方はどのくらいいるのでしょうか?
Instagramの勉強アカウントの方々が載せる「まとめノート」の投稿はどれも美しくて、見ているだけで勉強のやる気が出てきますし、「よーし、自分もまとめノート作ろう!」という気持ちにさせてくれますよね。
しかし、
「まとめノートって、作る意味あるの?」
「時間の無駄じゃない?」
という声もちらほら聞きますよね。
今回は、まとめノートを作る際の注意点について、実際の事例も踏まえながら紹介していきます◎
【結論】まとめノートは(なるべくなら)作らないほうが良い!
結論から申し上げますと、まとめノートは作らないに越したことはありません。
その理由は、主に以下の2つです。
理由①まとめるのに時間がかかる
教科書や参考書、レジュメの内容をただ書き写すだけでも、単純に時間がかかります。
まとめノートを作るのに時間をかけすぎて問題演習の時間が取れなくなってしまうのは、とてももったいないです。
ここで、私自身の失敗談を紹介させてください!
大学時代の試験前、全科目ではありませんが、せっせとまとめノートをつくっていた時期がありました。
医大生だったので、試験前におぼえることがめちゃくちゃ多かったのです…!
方法としては、A5サイズのノートに、レジュメの中で大事そうな項目をピックアップして書き写し、試験に問われやすそうな単語はオレンジ色のペンで書いていました(後で赤シートで隠せるようにするため)。
科目にもよりますが、最初の頃は基本的にそこまで時間もかからず、試験直前期に見返す余裕もあり、過去問と合わせて勉強していました。
しかしあるとき、80コマくらいある科目の試験があり、一つ一つの講座のレジュメも内容が濃く、試験の1か月前からまとめ始めたにもかかわらず、直前までまとめ終わらないという事件が起こりました…。
しかも、その試験の次の日に、50コマくらいある科目の試験もあったのですが、そちらに関してはほぼノータッチで試験直前期を迎えてしまったのです…。
一応レジュメの内容や過去問にはさーっと目を通しましたが、とにかく時間が無さ過ぎました…。
人生初、ほぼ完徹での試験でしたが、試験中何度も意識が飛びそうになり、なかなかハードでした…
試験はどちらもなんとかクリアできましたが、これを機に、
「むやみやたらにまとめノートを作るのはやめよう…」
と思ったのでした。
理由②自己満足になってしまう
まとめノートを作るのに時間がかかるのは先程説明した通りですが、時間をかけてノートをまとめたことで、「勉強した気」になってしまうことが一番のトラップです!
きれいにまとめられたノートは達成感こそあれど、インプットもアウトプットもできていない、ただの作業にすぎません。
厳しいことを言うようですが…私自身への戒めでもあります。
あくまでもまとめノートは勉強の「手段」であるはずなのに、いつの間にか「ノートを作ること」が目的になってしまうと、本末転倒ですよね。
作る意味のあるまとめノート
ここまで、「まとめノートは作らないほうが良い!」ということを、自らの失敗談も踏まえてお伝えしてきました。
しかし、その失敗の後から今まで、まとめノートを作る機会は度々ありました。
なんか矛盾してない?!と思われたかもしれませんが、勉強の一手段としての「意味のある」まとめノートなら有用だよ!いうことです!!
ここからは、「作る意味のあるまとめノート」についてご紹介していきます◎
わからないところ・苦手なところをまとめたノート
現時点でわからないところや苦手なところだけをピックアップして、自分なりの言葉や図でまとめたノートは有用です。
ただ書き写すだけではないので、まとめながら、「あ、こういうことか!」と知識を自分のものにすることができます。
また、そのオリジナルのノートを見返すことで、より知識が定着しやすくなります。
下の画像は、化粧品検定の勉強の時に作っていたまとめノートです。
テキストは電子書籍で買っていたので、読んでもなかなか憶えられないところをなるべくしぼってノートにまとめていました。
テキストに直接書き込んで作る「オリジナルテキスト」
ノートではありませんが、テキストに直接まとめるという方法もあります。
そもそも参考書や教科書は既に知識がまとまっているものなので、そこに載っていない情報や調べた単語の意味などを補足するだけでも、オリジナルのテキストが完成します。
私自身、国試勉強ではレビューブックというコンパクトな参考書に情報をひとまとめにしていました。
講義動画やほかの参考書、問題集から拾った知識をひとつのテキストに集約することで、あとで辞書的に使うときに、一緒に情報をおさらいできるので良いです。
空きスペースに書き足したり、ほかの参考書のコピーを貼ったり、メモ帳や付箋に簡単な図を描いたものを貼ったりしていました。
仕事用の「マニュアルノート」
勉強用ではありませんが、普段の仕事で必要なことをまとめた「マニュアルノート」も作る意義のあるまとめノートです。
仕事でわからないことにぶつかった時、調べて簡単にまとめておくと勉強にもなりますし、必要な時にいつでも見返せるので便利ですよ。
また、なかなか覚えられない複雑な手順をあらかじめまとめておけば、いわゆる「虎の巻」として仕事の効率を高めてくれます◎
まとめノートを作るときに気を付けたいこと
「せっかく作るのであれば、意味のあるまとめノートを作ろう!」
ということなのですが、前提として気を付けておきたいことがあります。
試験直前期には作らない!
前述でも示したように、まとめノートを作る意義としては、
- 自分の言葉や図を使ってまとめることで、解釈しやすくする
- 何度も見返すことで、知識を定着しやすくする
以上の2点です。
したがって、試験直前期に作るのはNGです!
授業が終わるごとにまとめておくのはなかなか難しいことも多いので、試験前のスケジュールには余裕をもって、早めのうちから始めるようにしましょう。
試験直前はあくまでも、作ったノートを見返す時間に充てるようにしましょう!
きれいにまとめようとしない!
汚く書け!というわけではありませんが、ノートをまとめる時に以下のようなことをしていると、時間がかかる原因になってしまいます。
- 色ペンをたくさん使い分ける / 目的を決めずに気まぐれに色を使う
- 図やイラストを丁寧に描く
- (長い)文章で書く
ペンの色数はおさえる / 色の目的を決める
カラフルなノートは見た目はきれいかもしれませんが、何が重要なのかがわかりにくくなってしまいます。
また、どんな時にどの色を使うのかを決めていないと、迷って時間がかかってしまいます。
私がまとめノートを作るときは、以下のように色を決めて使っています。
- 基本:黒のボールペン or シャープペン
- おぼえたいところ:オレンジ色のペン(赤シートで隠して勉強できるようにするため)
- 強調したいところ:赤色のペン、下線
- 補足事項・小見出し:青色のペン
図やイラストは簡単に描く or コピーする
図やイラストは視覚的に理解を深めるのを助けてくれますが、そこに時間をかけていては意味がありません。
絵を描くのが得意な人でも、簡単に描くようにしましょう。
苦手な場合や、複雑な場合は、コピーしたものを貼って、上から情報を書き足していくという方法もあります。
なるべく箇条書きで書く
文章で書くと時間がかかってしまいますし、どこが大切なのかがわかりにくくなってしまいます。
文章で書いてあることを箇条書きに変換することで、要点が見えやすくなりますし、時間の短縮にもなります。
ある程度読みやすいフォーマットを意識するのは良いですが、デザインに凝りすぎて時間がかかっては意味なし!
まとめる時は「極力シンプルに」を心がけましょう◎
まとめ
- まとめノートは作らないに越したことはない
- ただし、「意味のあるまとめノート」は作って良い
- 「まとめる過程で知識の解釈」、「読み返すことで定着化」の2点が重要
- 作るときは十分な時間があるときに、時間をかけすぎないようにしよう
「よくまとめノートを作るけど、とにかく時間がかかる…」
という方は、ぜひ参考にしてみてくださいね◎
また、まとめノートを作る暇なんてなかなか無いよ~!という忙しい社会人の方にはこちらの記事もおすすめです◎
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